「トレンド」と「流行」は違う!あと「モード=黒」でもない!【メンタルズノンノン的百科事典④】
流行?の♯うつ川柳で味を占めたよっこいです。
起きづらい
— Yokkoi41 (@yokkoi41) 2018年11月13日
起きたところで
生きづらい#うつ川柳
プチバズでビビってます。笑
そんなわけで、今回のテーマは“流行”にまつわるワード。
「トレンド」と「流行」は似て非なるもの…
では、早速いってみよ~
トレンド
【trend】
ひとことで言うと“これから流行るもの”。すなわちまだ流行っていない、これから徐々に広まっていくと予想されるスタイルが「トレンド」なのである。
一般的には流行とトレンドは同じ意味で使われているし、同じものと考えても特に差し支えはない。
「流行」は“すでに大衆に広まっているもの”。決定的な違いがここにある。
ミラノの海外コレクションが源流(上流)となって、それが海外ブランド→国内ブランドへと伝言ゲームのように下流へと広まっていく。最下流はユニクロやしまむらなどの量販店となる。
「伝言ゲームのように」と表現しているのは、「模倣」を繰り返しているから。なので、量販店に行き着くころには、源流(上流)とは大きく異なった形になる。
(参考:流行のシャワー効果、流行はどこから来てどこへ行くのか。 | 【最も早くオシャレになる方法】現役メンズファッションバイヤーが伝える洋服の「知り方」/ Knower Mag)
ここでひとつ例を出してみる。
世界的に注目されているブランド「ヴェトモン」が、海外コレクションで十二単かというくらい重ね着をするスタイルを提案した。
ただ、日本でこんな服装で街を歩いていたらミノムシ呼ばわりされるがオチ。そこで、ユニクロUが商品ページで首元だけ重ね着するスタイルをゴリ押しした。
(画像:ユニクロ|Uniqlo U (ユニクロ ユー) 2018年秋冬コレクション|MEN(メンズ)|公式オンラインストア(通販サイト))
このようにしてトレンドが形を変えて広まり、流行するのである。
(参考:ユニクロU商品ページで密かに予告されていた「ある一大トレンド」とは? | 【最も早くオシャレになる方法】現役メンズファッションバイヤーが伝える洋服の「知り方」/ Knower Mag)
モード
【mode】
フランス語で流行の意味。
「モード=黒ずくめコーデ」を連想する人が多いが、それはなぜか。
1980年代にコムデギャルソンが上下黒コーデを打ち出した。当時は革新的なスタイルで大流行し、それが転じて「モード=黒ずくめコーデ」という認識までになったのである。
「源流」となる海外の最新トレンドが、モードの本来の意味である。
モッズ
【mods】
「モッズコートのルーツは軍服」と以前紹介したが、実は「モッズ」も流行にまつわる言葉である。
モッズは、モダーンズ(moderns)を略した造語。若者のおしゃれグループなのだ。
お金のない夜遊び好き集団のモッズは、スクーターを乗り回していた。モッズコートは本来、米軍衣料で「M-51」と呼ばれるのだが*1、モッズがスクーターに乗る際、寒い夜風や排気ガスの汚れを避けるために羽織ったのが流行の発端とされている。
モッズコートは、モッズが着ていたコートだからモッズコートなのである。
(参考文献:佐藤誠二郎『ストリード・トラッド ~メンズファッションは温故知新』集英社)
*1:ちなみにブルゾンは「MA-1」である