モノを捨てることに抵抗がある人へ
捨てることは悪いことじゃない!
かねてから「整理しよう!」とこのブログで書いてきましたが…
とはいってもやっぱり捨てることに抵抗がある人は多いと思います。
(なので途中から「捨てる」から「手放す」や「処分する」に表現を変えたりしてます)
今でこそ僕も「捨て魔」(ステマではない)になりましたが、思い出の品や人からもらったモノはなかなか捨てられません。置いといても仕方がないので処分したいんですが…。
ということで、今回は「捨てる」ということに対する考え方が少し変わるような話をします。
古い牛乳の上に、新しい牛乳を継ぎ足して飲む??
整理収納アドバイザーの公式テキストには、モノを「捨てる」ことについて、こう書かれています。
単に廃棄するというような無謀な行為ではなく、非常に積極的な整理のための行為である
(澤一良『一番わかりやすい整理入門』P55)
そしてテキストでは牛乳に例えてこう説明しています。
コップに数日前の牛乳が入っています。
新しい牛乳を飲もうと思ったら、その数日前の牛乳に継ぎ足しますか?
…そんなこと普通しませんよね。
コップの古い牛乳を捨ててから新しい牛乳を入れます。
https://www.inside-games.jp/article/2018/07/05/115909.html
整理の原理もそれと同じ。
なのにモノに対してはみんな創業50年間継ぎ足し継ぎ足しの秘伝の牛乳(ソースじゃない)みたいなことをする。
整理しない、捨てないということは、古い腐った牛乳の上に新しいのを注いでゴクゴク飲むようなものなんですって。
恐ろしくないですか??
(※なので「新しいモノを買う時は先に古いモノを捨てましょう。じゃないとモノが増えて洋服タンスがパンパンになるよ」ということを、古い牛乳に例えて説明されていました)
「捨てる」と「棄てる」の違い
お次はいつもの?断捨離本から。
「捨てる」と「棄てる」は違う、について紹介します。
まずは「捨てる」について。
捨てるって、どこかマイナスがイメージがある感じがします。「ポイ捨て」とかね。
けど一方で、「四捨五入」とか「取捨選択」とか、割と前向きなイメージがしません?
仏教用語にも「喜捨」という、寺社や貧者に金品を寄付する意味の言葉もあります。
そしてもう一つの「棄てる」。
これは「廃棄」とか「遺棄」とか、あと「不法投棄」とか、もうなんかどうしようもない〝ゴミクズ!〟って感じのイメージですよね(語彙力)。
「ポイ捨て」は、意味合いでいうと「ポイ棄て」の字のほうが正しいといえます。
使いもしないガラクタ同然のモノを漫然と放置・保管しているとしたら……まさに家の中に投棄しているようなものです。
場所が家の外なのか中なのか、というだけの違いです。
(やましたひでこ『人生を変える断捨離』P47より)
要るものと要らないものに区別して、処分することは「捨てる」
存在すらも忘れられて永久に押し入れの暗闇に放置することは「棄てる」
なのです。
一番もったいないのは、家の中に「不法投棄」すること
そして断捨離の本によると、「ただ漫然と取っておき、打ち棄ててあることこそが「もったいない」」とのこと。
「捨てる」ということは、大きな視点で見たら焼却処分したものであっても、しかるべき手段で始末したなら、物質としての形は変えながらも循環していく(例えばリサイクル)。
しかし、押し入れに打ち棄てる「棄てる」の状態だと、循環して再利用される可能性は全くもって失われてしまうわけです。(「いつか使う」は一生使わない)
家の中に投棄された状態だと、再生・蘇生・輪廻転生するモノとしての可能性を絶ってしまうわけです。それこそが何よりも「もったいない」のですね。
まとめ
さて、「捨てる」について、プラスのイメージは持てたでしょうか。
プラスとまではいかなくても-10が-5くらいになればまあ十分かなという気がします。
僕が思うには、
「捨て」たのは選択した結果。
対して「棄てる」はそれすらしない、すなわち「放棄」。
そして一番言いたいことが1つ。
捨てたらスッキリします。
いやほんとマジで。
落ちてるゴミでいいです。何か1つ選んで、捨ててみましょう。