ヨレヨレの服を捨てることの効果
きっかけは“うつ病界のバズ・ライトイヤー”*1錦山まるさんのこのツイート。
【メンタルがヤバい時にオススメ】
— 錦山まる@メンヘラマッスル作家 (@nishikiyamamaru) 2018年12月8日
・手を温める
・音楽をかける
・テレビをつける
・部屋を明るくする
・アンパンマンを見る
・ヨレヨレの服を捨てる
・動物の画像や映像を見る
・温かい物をゆーっくり飲む
・入浴剤を入れたお風呂に入る
・部屋を過ごしやすい温度にする
全部マジで言ってます。
何か書けば大反響、うつマッピングに匹敵するバズりっぷりです。過去の名言ツイートbot「まるるんず語録 (@marurunzmemo)」が本家よりバズることも珍しくなくなりました。
おぉ、本職!拝読できるのを楽しみにお待ちしてます。
— 錦山まる@メンヘラマッスル作家 (@nishikiyamamaru) 2018年12月8日
軽いノリで書いたらめっちゃいいねついてフォロワーも増えてビビってるなう(°_°)
— Yokkoi41 (@yokkoi41) 2018年12月10日
もちろんちゃんと書きますよ!しばしお待ちを… https://t.co/KFPRFSIOf5
…というわけです。ブログネタの提供ありがとうございます
服を買うために捨てる
これに尽きます。
「断捨離してスッキリ♪」という効果もあるとは思いますが…
メンヘラは風呂に入れ。化粧をしろ。爪を切れ。ネイル整えろ。髪の毛を切りに行け。下着を買い換えろ。服を買え。靴を買え。3食食事をしろ。そしてなるべく寝ろ。ひとまず3ヶ月恋愛禁止だ。それでだいぶマシになる。ひとまず自分を大事にしろ。金が無いって?馬鹿野郎なんとかして金を作れや😇
— 胎盤喰べまくりすすり喰いマン (@taibansin) 2018年11月28日
病気垢の人は☝のツイートを見た人も多いのではないでしょうか。そしてムッとした人も
一見ぶっとんだことを書いてるような気もしますが、あながち間違いでもないんですよね。服を買って外見を整えて内面を変えるのです。
さて、「メンヘラは服を買え」とあります。新しい服を買うために、ヨレヨレの服を捨てるのです。
「もったいない」がもったいない
欲しかった新しい服を買うと、気分が上がりますよね。
仮にあなたが、着なくなったヨレヨレのコートを「もったいないから」と、捨てずに置いているものとします。
もしZOZOTOWNで欲しいコートを見つけたら、どうしますか?
大半は「そういえば似たような服持ってるなぁ」と思って結局買わないでしょう。
しかし、その着なくなったヨレヨレのコートを再びクローゼットから引っぱり出して着ることはあるでしょうか? まずないでしょう。
「高かったから」「せっかく買ったから」と、捨てずにずっと場所をとって眠らせている。…ありがちです。が、実は捨てずに残していることのほうがもったいないのです。
サンクコストから考える、捨てないことのもったいなさ
サンクコストという言葉があります。日本語では「埋没費用」といい、経済や投資用語として使われています。
説明には映画の例がよく使われます。
イオンモールに映画を見に行きました。1700円のチケットを買って見たものの、クッソつまらないゴミ作品でした。まだ上映して30分、終わるまで1時間半あります。さてあなたはどうする?
A:せっかくお金を払ったのだから、つまらなくても最後まで見る
B:さっさと出て他のことをしに行く(買い物、ゲーセン、帰るetc)
経済学的に考えると、正解はBです。
1700円のチケット代はゴネてもどうやっても戻ってきません。なので、イライラしながら見続けるより、残りの1時間半で他のことをするほうが合理的といえるのです。「1700円がもったいない」と思うでしょうが、1時間半を有意義に使う機会を失うほうがもったいない(機会損失)のです。自由に使える時間を無駄に消費しているといえます。
これが服にも言えるわけです。
ヨレヨレになったコートは、千円でも1万円でも5万円でも、買った費用は戻ってくることはありません。ヨレヨレになったのが半年足らずでも5年間愛用してても、サンクコスト(コート代)は同じです。
「半年たってないのに…」
「長いこと着てて愛着あるから…」
こういう理由で、着ない服をいつまでも残しておく。
それは「欲しかった新しい服を買って、気分が上がる」という機会を逃しているのです。
「なんだ、気分だけの話かよ」と思った方へ、お金でも損しているという話をしましょう。
家賃というのは、居住スペース全てに発生するものです。リビングやトイレ、風呂、冷蔵庫やテレビ、テーブルなどにも家賃がかかっているといえます。同様にヨレヨレの服にも家賃が発生しています。つまり、着ることのない服が占領しているスペース分を損しているのです。
着ない服を処分して、新しい物を保管できるスペースを作るほうが得だと思いませんか? そう考えるとすごくもったいです。
(実家暮らしならピンと来ないかもですが、「限られたスペースをゴミが占領している」と考えてみてください)
なので、ヨレヨレの服が部屋のスペースを占領しまっていることのほうが実はもったいないのです。
これまで「ヨレヨレの服」と書いていますが、ヨレヨレでなくても着なくなった服はさっさと手放すべきです。処分して空いたスペースに新しい服を収納する。そのほうがよっぽど合理的です。
捨てられないなら売ろう
捨てることに抵抗のある人は…売りましょう。
セカンドストリートの店舗買取なら、どんなにヨレヨレでも買い取ってくれます。(リサイクル用で1着1円)僕もよく売りに出しています。
まだ使えそうな服ならメルカリで売るのもアリです。ブックオフなどは古着の出張買取サービスもあるし、ZOZOTOWNなら梱包用の資材まで提供してくれます。*2
着ない服は処分しましょう。そして新しい服を買いましょう。
この本を参考に書いています(サンクコストについての記述もあります)